「 番号いらないネット 」の原田氏が、 『世界』2019年6月号 で、 日本型監視社会の特集記事 を組んでいることを紹介しています。 -------------------------------------------------------------------------- 雑誌の紹介 「世界」6月号 日本型監視社会 すでに読まれている方もいらっしゃると思いますが、現在発売中の岩波書店の雑誌「世界」の6月号で、日本型監視社会の特集がされています。 今年始めに、Tカード情報など企業の顧客情報が捜査関係事項照会により捜査機関に提供されている問題を報じた共同通信の取材班が、その取材の状況を報告しています。 マイナンバーについては白石さんがインタビューで解説。マイナンバー制度の説明抜きに監視社会が論じられることが多い中で、7頁にわたって問題点を指摘しています。 その他も最近問題になっていることについて、参考になる論考が収録されています。 ・AI社会と憲法の問題についての発言で注目されている山本龍彦慶応大学教授が、急成長している中国などでのキャッシュレス化と信用スコアについて、スコア利用社会からスコア監視社会、そしてスコア監視国家への移行の危険を指摘 ・宮下 紘中央大学教授が、フェイスブックの個人データが選挙活動に流用された事件について、プライバシーと民主主義の危機について指摘 ・国民IDの世界的な動向を調査されている国際社会経済研究所の小泉雄介主幹研究員が、顔認証、プロファイリング、国民IDなどによる監視社会の動向を解説 ※あまり私たちになじみのない方ですが、この方の作成したオーストリアの番号制度の解説図は、総務省が管理する情報提供ネットワークシステムへの国の不正アクセスの可能性を指摘する際の参考にさせてもらいました。 ・京都府立大学の朝田佳尚准教授が、急速に進む監視になぜ人びとは無頓着なのか、という問いに、ジグムント・バウマンのリキッド・モダニティ論から回答を試みている ・マイナンバー違憲東京訴訟の弁護人でもある出口かおり弁護士が、公安警察の情報収集と犯罪捜査とが一体化している日本の現状と、その適正化について指摘 <目次> ・丸裸にされる私生活ー企業の個人情報と検察・警察 (共同通信社会部取材班) ・“ ...
日本の政治・経済・社会で気になることを書き留めて行きます。