安倍晋三らが「否定する」『南京事件』 ! 独自の手法で真実に迫った ドキュメンタリー番組 が放映された。 以下、このことを扱った記事からの抜粋だ。 この記事から、今の日本のメディア支配と政治状況が浮かび上がってくる。 安倍政権が本音では否認したい「南京事件」は、すくなくともネット右翼や右派論壇の一部がいうような「存在自体を否定」されるようなものではなかったのだ。 そして今回、歴史問題を扱うとすぐさま「 反日 偏向報道!」と一斉にバッシングされるテレビメディアで、ここまで踏み込んだドキュメンタリーを放映した『NNNドキュメント』には、手放しで賞賛を送りたい。番組のチーフディレクターである清水潔氏は、桶川ストーカー 殺人 事件など、 警察 ・司法発表に 依存 しない調査報道で、なんどもスクープを重ねてきたジャーナリストだ。今回も、ひとつの証言や文献に頼ることなく、実際に現地・南京を取材し、中国人女性による証言を得た後も彼女のふるさとを訪ね 家族 の墓を確認するなど、徹底した裏付け調査を行っていた。その真摯な姿勢こそ、いまの マスメディア に求められているものだろう。 ただ、ひとつだけ気になるのは、今回の放送のタイトルが、事前の新聞のラテ欄では「しゃべってから死ぬ 封印された陣中日記」とされていて、「南京」の文字がなかったことだ。先週の『NNNドキュメント』の最後に流された予告編でも「南京」の言葉は一言も出てこず、番組公式サイトでも事前に告知されていなかった。ようするに、4日深夜の初放映時になって初めて「南京事件 兵士たちの遺言」という真のタイトルが明かされたわけだが、ここに何か裏を感じるのは穿ち過ぎだろうか。