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「丸山穂高事件」!!

いつも鋭い切り口でコメントを送ってくる H 氏。今回も丸山穂高衆議院議員の発言に関し次のように発信している。
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5月11日(土)夜、ビザなし交流に参加していた日本維新の会(当時所属)の丸山穂高衆議院議員が、戦争で北方領土を取りもどすことに賛成か反対かと訪問団長に迫った事件(私はあえて「事件」としてとらえる)で、放送中のテレビ番組では速報としてテロップを流したほかニュースで特番を組んだ。新聞各社でも一斉に報じましたが、西日本新聞が16日、以下のようにネットで報じた。要点をまとめていると思うので全文を紹介します。


「戦争で」発言 ここまできた議員の劣化


2019/5/16 11:18(JST) | 11:38(JST)updated

国会議員の劣化もここまできたか。あぜんとする思いだ。

日本維新の会に所属していた丸山穂高衆院議員(35)が、北方領土へのビザなし交流訪問団に参加した際、元島民に対し、戦争による領土奪還をけしかけるような発言をしていた。

訪問団によると、丸山氏は11日夜、酒に酔った状態で元島民である訪問団長に対し「戦争でこの島(北方領土)を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と問いただそうとした。

団長が「戦争なんて言葉は使いたくかい」と答えると「戦争をしないとどうしようまなくないですか」などと迫った。

国会議員がしたとは信じられない発言だ。どこがどれほど不見識か、丁寧に説明したい。

まず日本国憲法は9条で「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と明記している。丸山氏の発言は、憲法の大原則である平和主義を全否定するものだ。

また、国連憲章は国際紛争を平和的な手段で解決するよう加盟国に義務づけている。自衛以外の武力行使は、国際法の観点からも許されない。

さらに日本とロシアの2国間関係でも、1956年の日ソ共同宣言で「紛争の平和的手段による解決」と確認しといる。現在、安倍晋三政権がロシアと北方領土に関わる外交交渉を進めているが、その信頼醸成に向けたビザなし交流の場で「戦争で」などと言い出す行為は、交渉に百害あって一利もない。

そもそも、戦後の日本政治は、先の大戦の教訓に立って「いかに戦争を起こさないか」ということを最大の目標にしている。戦争の惨禍を軽視して手段のように取り扱うのは、歴史を学んでいない証拠である。

こと領土問題はナショナリズムが絡み、インターネット上などでは威勢のいい強硬論が幅を利かせるものだ。そうした世間の空気に乗り、「戦争で」などとけしかけたのであれば、議員としては浅薄というほかない。

丸山氏との会話で、元島民の団長は何度も「戦争はすべきでない」などと反論している。故郷を追われた無念がある中で、戦争を知る世代としての見識を示してくれたと感服する。

日本維新の会は発言を問題視して丸山氏を除名し、自ら議員辞職するよう促したが、党としてこういう人物を公認した責任を痛感してほしいものだ。

私たち有権者も議員の劣化を嘆くだけでは済まない。これ以上、底の浅い議員が増えないよう、イメージや勢いに乗せられず、政治家の人間性を見極める目を養いたい。

ここまで、=2019/05/16西日本新聞=

出典: HUFFPOST 記事

速報の動画と訪問団長の声、および丸山議員が「酩酊中だった」と認めた上で、議員辞職はしないと言明して、「(その)発言を問題視することは、日本憲政史上に問題を残す」などと発言しているのは笑止だが、気になるのは自民党が辞職勧告決議案に参加しようとしていない点だ。世論の動きを注視しているようだ。

自民党はこれまでにも問題発言を繰り返した国会議員を、次の選挙で公認候補として拾い上げ当選させてきた。

いま北方領土問題で不穏当な発言事件を起こしている丸山議員でも辞職勧告決議案に乗らない理由は、次の衆議院議員選挙で自民党の公認候補として拾い上げてやろうとしているのではないかと思う。

丸山穂高議員の勇ましい発言は「戦争法」をごり押しで作り上げた安倍晋三の本音を言い表していると思うからだ。

自衛隊を中国に次ぐ世界第三位の軍隊へと成長させようと目論む安倍晋三としては、丸山穂高衆議院議員の発言事件をうまく利用して、「国民世論を戦争是認論へと誘導するコマにできそうだ」と考えているのだという気がする。

いまや「自衛隊は(保有する装備では)世界第三位の軍隊になっている」と評価されてもいるという声があります。自衛隊はいま(事実上の海兵隊も)米国公認下に編成して米軍指導下で猛烈な実弾演習をおこなって30年近くになろうとしています。

「現在の自衛隊に足りないのは、海外で戦争する実績だけだ」とも言われています。

だからこそ安倍晋三政権は(機会ある毎に)自衛隊を海外に派遣することを積極的に推進するのです。それは自衛隊が「偶発的な発砲事件」に捲き込まれ海外で戦死傷者
が出るように仕向け、待ち構えているのです。

自分たちとしては、いかに安倍晋三政権の目論見に抗して、戦争をさせない動きへと国民世論を喚起できるのかに存在の真価が掛かっていると思う。

日常生活のなかでも、日頃から勇ましいことを口にする者ほど、イザという時には、誰より先に逃げると相場が決まっている。先の戦争の皇軍もそうでした。

『俺も後に続く』と真っ赤な嘘をついて、特攻隊員の若者を勇ましい言葉を弄して、死地に送り出した者たちは、敗戦後の日本で高額の年金を貰ってノウノウと高齢まで生き延びているのです。

現在のインターネット上で勇ましい言辞を弄して丸山穂高議員と同じような発想から自己中の「事件」を起こしますのが、30才以降の中年期や壮年期の男女という現状では「敗戦世代の子や孫たち」という点で共通してるようですが、敗戦後の日本がいかに「敗戦」ということを、子や孫に正しく伝えようとしていなかったのかの結果だと言えます。

「過去のアヤマチを反省して生活を改めるのに、時間は関係ない」と昔から言う。

74年前の敗戦にいたるまでの日本が、アジアでおこないました戦争の実態について私は高卒後に関東へきて20才までの間に実録物を渉猟し1人で学んだ。

現在の公立図書館で、そうした書を探してもなぜか見つけ難い。聞くところによるとある時期に防衛省が日本中から買い占めたという。

今回の丸山穂高衆議院議員の事件を期に、孫たちに正しく伝えるために私はもう一度日本がアジアでおこないました戦争の資料を渉猟して学び直したいと思っています。

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