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『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』!!

(今朝の IWJ 日刊ガイドから抜粋)

■吉田茂が結んだ「統一指揮権密約」の衝撃!自衛隊が米国のために戦う「法的根拠」が存在した!?5月20日、岩上安身による『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』著者・矢部宏治さんインタビュー!


 おはようございます!記者の原です。

 日刊IWJガイドをご覧の皆さんは、編集者で作家の矢部宏治さんをよくご存知だと思います。ベストセラーとなった元外務省情報局長・孫崎享さんの『戦後史の正体』をはじめ、「戦後再発見双書」シリーズをプロデュースし、次々とヒット作品を世に送り出している矢部さんは2014年10月、ご自身でも『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を著し、これも大きな話題を呼びました。

 それもそのはずです。日本政府の対米従属的な姿勢を日頃から批判している人でさえ、まさか日本がここまで制度的に米国の支配下に置かれているとはさすがに思ってもいなかったわけですからね。言うまでもなく、僕もビール瓶で頭を殴られたような衝撃を受けました。

 その矢部さんが今回、また衝撃の一冊を上梓します!そのタイトルは…

 『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』(集英社インターナショナル)



 ご想像通り、「戦争ができる国」になったというのは、安保法制の強行採決・施行で日本が集団的自衛権の行使を一部解禁したことを意味しますが、「なぜ戦争ができる国になったのか」と問われれば、「日本が米国の属国だから」とか、「安倍さんの悲願だったから」とか、いろいろな答えを思いつきますよね。どれも正解だとは思いますが、今回、矢部さんがこの問いの「回答」として導き出したのは、日米間で結ばれている「統一指揮権密約」なる密約の存在です。

 僕も今、まさに拝読させていただいている最中ですが、想像をはるかに超えた日本の属国っぷりに、今回はビール瓶どころではなく、日本酒の酒樽で頭をカチ割られたような衝撃に襲われています。

 「統一指揮権密約」とは、「戦争になったら、日本軍は米軍の指揮下に入る」という密約で、1952年と1954年、二度にわたって、当時の吉田茂首相が、米国側と口頭で約束していたというのです。

 もちろん、密約を結ぶまでには様々な経緯がありました。本来は密約ではなく、旧安保条約に「戦争、もしくは戦争の脅威が生じれば警察予備隊ならびに他のすべての日本軍は米軍指揮下のもとに置かれる」という趣旨の文言を入れるよう米国は提案しました。平和憲法の施行から5年しか経っておらず、自衛隊すら発足していない時期だったのに、すでに「軍」の復活が予言されていることだけでも驚きですね。

 こんな条文を当時の日本国民に見せたら、最も親米的な吉田内閣でもぶっ飛んでしまう・・・ということで、日米で協議を重ねて「密約」という形になったそうですが、「この密約が、その後の自衛隊の発足から今回の安保法制の成立にまでつながる、日米の軍事的一体化の法的根拠となっている」と矢部さんは論じています。

 IWJでは今回、矢部さんの『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』の発刊を記念した「広告連動企画」と題して、【5月20日17時】から、岩上さんが著者の矢部さんご本人にスペシャルインタビューを行います!

 また、今日から2夜連続で、岩上さんが2014年に行なった矢部さんインタビューを再配信します!

※【本日20 時から!】2014/10/13 「戦後再発見双書」プロデューサーが語る、日米関係に隠された「闇の奥」~岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/181723

※【明日20時から!】2014/11/02 国際社会の「敵国」であることを自ら望む日本の病 ~岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー第2弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/201949

 『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』の発売は5月26日だそうですが、集英社インターナショナルさんのホームページで「立ち読み」もできます!ぜひ、20日のインタビュー前にネットで立ち読みし、「日本酒一斗樽で頭を殴られる衝撃」に備えておいてください!

立ち読みはこちら!
http://www.shueisha-int.co.jp/pdfdata/0282/sensoudekirukuni.pdf

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