「納税する国民に代わってメディアが政治権力を監視し批判するのは、報道の義務であり、ミッション。だからこそ、両論併記などというものは、ありえない」――。
この会見でも、安倍政権による報道規制を強く批判していました。しかし、高市大臣による発言で恫喝された当事者とも言えるテレビ関係者は会見場に皆無だったそうです。
先日にはNews23の岸井成格氏、クローズアップ現代の国谷裕子氏が降板し、古館伊知郎氏は今日の放送を最後に、報道ステーションを降板します。古館氏降板後の報道ステーションのアンカーは、共同通信の後藤健二氏になるとのことですが、岩上さんのインタビューの中で、鳥越さんは「極めて政権よりのコメンテーター」と懸念を示していました。
また、NEWS23で新キャスターとして就任した星浩氏は、朝日新聞編集委員ですが、親米保守派と評され、現在朝日新聞で担当するコラムでも、集団的自衛権など安倍政権の政策に対し、どっちつかずのコメントしかしないと評判です。
これこそ、現政権が求めている「両論併記」の「中立」なのかもしれません。しかし、インタビューのなかで、鳥越俊太郎さんは力強くこう述べていました。
「納税する国民に代わってメディアが政治権力を監視し批判するのは、報道の義務であり、ミッション。だからこそ、両論併記などというものは、ありえない」――。
以上、「IWJ日刊ガイド」2016.3.31日号~No.1295号~ から抜粋
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