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戦争前夜の歴史の教訓!!

昨日は、東京都新宿区長選の投開票日でした。候補者は、自公推薦で前都議会議員の吉住健一氏と、無所属・新人で弁護士の岸まつえ氏。新人二人の一騎打ちとなりましたが、結果はというと、25.80%という低投票率のなか、吉住候補が当選しました。

吉住候補とは真っ向から主張がぶつかりあった岸候補には、IWJのぎぎまき記者がインタビューしています。公平を期すため、対立候補の吉住候補にも取材申し込みをしましたが、断られました。

・2014/11/06 【東京・新宿区長選】区民は新しい区政を求めるか?!~「憲法を壊す安倍政権と新宿区から対決する」岸まつえ候補インタビュー(聞き手:ぎぎまき記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/203946

吉住候補は日本会議のメンバーだということが、一部ネット上で話題となりました。

日本会議とは、日本最大の右翼組織とも呼ばれ、「憲法改正」や「自虐史観の是正〈それに伴う教科書の改訂〉」「愛国心を重視する教育」「自衛隊法の改正等による『有事法制』の整備」「選択的夫婦別姓法案の反対」などを掲げ、政府に対し提言してきた組織です。提言内容を見れば一目瞭然のように、安倍総理の思想に極めて近い。
この組織は今日の国会で強い影響力を持っています。

安倍総理はもちろんのこと、2013年2月時点で、自民党を中心に超党派で231人の国会議員が加盟しています。

今回の新宿区長選はまさに、安倍政権の右派的な思想の体現者と、それに反対する者との、いわば天下分け目の闘いでした。

この天下分け目の闘いは、今、全国の区や村から、市や県など、あらゆる場所で、あらゆるスケールで起こっているように思われます。

たかが区長選程度で大げさなのでは、という声もあるかも知れません。しかし戦前、世の中が右傾化していき、さあ戦争だ、となった時には、いつのまにか地方自治体の首長や地方組織のトップがほとんど、内務省・軍関係者にすり替わっていたそうです。区長選だからと侮るなかれ、そうした選挙の積み重ねが、大きな国政に着実に反映していきます。

みなさん、ぜひ、選挙にいきましょう。
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出典: 日刊IWJガイド 2014.11.10日号 ~No.789号~

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