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■クラスで一人浮いている出来の悪い不良学生状態の安倍政権!!

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■クラスで一人浮いている出来の悪い不良学生状態の安倍政権

しかし、どうやら安倍総理の脳内では、戦争のリアリティは皆無で、政策や外交における国際感覚も皆無で、個人的な意地や私怨で物事を進めているようなきらいが見て取れます。

それを端的に現しているのが、安倍総理が政権発足直後の2012年12月27日に、「英文で」発表した「アジアのセキュリティ・ダイヤモンド構想」論文です。

この論文は、簡潔に言うと、「中国を、日本と米国、それにインドとオーストラリアで包囲してしまおう! これにイギリスやフランスも参加してくれ!」という内容です。これをそのまま主張したら、いくら何でも一国の総理が国際社会に発信するメッセージとしては、あまりに乱暴で攻撃的で、稚拙であり、中国の反発は必至で、その中国の顔色をうかがう他の国々も、顔をしかめることでしょう。戦略性も何もあったもんじゃありません。

中国の脅威に対抗すべく他国と連携しよう、とひそかに考えていたとしても、それをそのままむきだしに、声高に主張して、それでもみんなついてくるなんて、普通は誰も思いませんよね。




しかも、このダイヤモンド構想、中国を包囲して袋叩きにしようぜ、という悪意や敵意だけは山盛りあるけれども、そうしなければならない大義がどこにもありません。さらに大義以上に重要な、この構想参加国の利益も明らかにされていません。

世界中のすべての国々が成長する中国と貿易をしたがり、市場を獲得せんと躍起になっています。中国経済と切り離された世界経済など、今日、世界のどこにも存在しません。

そんな中国に、恨みもないのに、日本と一緒になって喧嘩を売って、いったいどこの国が得をすると考えるんでしょうか? 日本は、インドやオーストラリアに、中国と敵対した代償として、何を与えることができると言うのでしょうか?

中国をただただ挑発するだけで、何のメリットもありません。

しかし驚くなかれ、安倍総理は論文のなかで、本当にこのような内容を書いているのです。

以下、この論文を独自に邦訳し解説を加えた「IWJ特報!」の記事を再アップしました!。特報の購読者だけでなく、IWJの会員なら全員読める特別公開です!

安倍総理がいかに空想的で、夢想的であるか、よく分かると思います。

・2013/07/30 IWJ特報 第95号「ワイマール時代」の終幕? 孤立を深める日本 ~幻の安倍論文「セキュリティ・ダイヤモンド構想」のすべて(前編)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/93824

・2013/08/25 IWJ特報 第96号「ワイマール時代」の終幕? 孤立を深める日本~日本に対してアクセルと急ブレーキを同時に踏む米国の真意(後編)

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http://www.mag2.com/m/0001334810.html

しかしその夢想に囚われた安倍総理は、着々とこの構想の実現に向けて邁進してきました。

先日、3月20日の参議院予算委員会で、維新の党の真山勇一議員が、「このセキュリティ・ダイヤモンド構想と歩調を合わせるように、自衛隊と、米国以外の他国間(オーストラリアなど)との共同軍事訓練が激増しているが、この共同訓練の目的は?」と、追及しました。

この質疑のなかで出てきたのが、安倍総理の自衛隊「我が軍」発言だったのです。

ご存知の通り、この総理の「我が軍」発言のみがクローズアップされ、騒がれました。しかし、肝心のこの質疑の模様は、なぜかほとんど報じられずじまいでした。なぜマスコミはこの論文について、ほとんど取り上げようとしないのでしょうか?  内容が、中国包囲網や、集団的自衛権に触れるような話になるからでしょうか?

そんな安倍総理の思惑とは対照的に、中国は国際社会との連携を深め、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)を始動させました。

AIIBには、アジア各国はもちろん、インドやオーストラリアなど、安倍総理がダイヤモンド構想で中国包囲網を形成するパートナーとして名指しした両国が参加を表明。

さらには韓国や台湾、ロシアなど日本の隣人たち、安倍総理が中国包囲網に招待したいと論文で名指ししていたイギリスやフランス、つまり、世界の主要国のほとんど、果てはイスラエルまでが参加を表明しています。

日本は、この中国包囲網の思惑が邪魔してか、はたまた財務省の天下り先であるアジア開発銀行の利権が邪魔してか、AIIBへの参加を見送ってしまいました。参加していないのは今や日本と米国と北朝鮮のみ、と言われる始末です。

しかしそんな米国も、世界中にAIIBに参加しないようにと呼びかけ、誰にも言うことを聞いてもらえず、国際的な威信を地に落としながらも、ルー財務長官を中国へ派遣し、交渉を続けており、何らかの形で関与しようと目論んでいます。すると、残されるのは日本と北朝鮮のみに…

安倍総理も「聞いてた話と違う!」とじたんだを踏んでいるようですが、これが国際政治というものでしょう。悪意と敵意をもって、何のメリットもない、中国袋叩きの包囲網を作ろうぜと世界に英文で呼びかけ、あげく、その中国が国際金融機関の設立を呼びかけたら、ほぼ全世界の国々が駆け寄って、「この指とまれ」に飛びついているのですから。

安倍政権は、中国を陰湿にも排除しようとしたけど、中国は日本を排除していない。仲間に入れよ、締め切り過ぎたけど、待ってるよー。と呼びかけられています。

これ、クラスの中で起きた事件だったら、最悪のパターンですよ。器が違いすぎる。自分の方は人望がなさすぎて、もう立ち直れない、というパターンですよ。あとは、クラス最強の、人望最低の、この頃誰彼構わず人を殴っているし、家庭内(国内)でも暴力が止まらなくなっているクレージー番長に頼るだけって、最悪すぎませんか? ジャイアンにくっついついた一の子分のイスラエルですら、中国に走って行ってますから。

どうですか、この差。僕はものすごく愛国主義的な日本人ですけど、心の底から俺と安倍政権は違う~~! と叫びたい気持ちでいっぱいです。古賀さんじゃないですが、「I am not  Abe!」と大声で叫びたい!

安倍政権の外交政策や国際社会の分析が、並外れて劣っていることが明らかになっているこの一連の問題。岩上さんが一昨日、ツイート連投で指摘し、さらに加筆した記事を、まもなく掲載します。

総理の「セキュリティ・ダイヤモンド構想」、「我が軍」発言、AIIBをめぐる国際情勢が、どのようにつながっていて、根底にどのような問題が横たわっているのか。ぜひ、前記のセキュリティダイヤモンド構想の記事とともに、ご覧ください!

さらに、この問題を詳細に分析し、解説する記事も準備中です。今しばらくお待ちください!

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